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Channel: 『ぬけられます』 あちこち廓(くるわ)探索日誌
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群馬県 沼田市201303(再訪編)その1

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タモさん憧れ河岸段丘の町・なんと裏口があったとは・キーワードは未舗装

『まいう~』って、あんた・・・中途半端に時が止まっていた路地でした。


 お届けしてきました越後新潟シリーズですが、ちょっとお休みをいただきます。気が付けばいつのまにか12月、ほんと一年が早く感じますなあ。この時期になりますと、いろいろ整理しないといけない事柄が増えてきますよね。というわけで12月はHDDの在庫整理にあてたいと思います。まあ、相変わらずバタバタしておりますので中途半端で終わること必至なんですけどね。

 まずは群馬県の北部に位置する沼田市、3年ぶりになりますか。何でも坂道や地層が大好物であるタモさんお気に入りの町なんだとか。どういった経緯で沼田のことを知ったのかは判りませんが、福岡県の一高校生である森田一義の頃から憧れの場所だったそうです。早稲田に通うため東京に出てきて真っ先に向かったのがこの町だったというのが凄い、ませた新入生ですなあ。自分のその頃を思い返してみると・・・恥ずかしいので止めておきます。来年には『ブラタモリ』も復活するようですし、『いいとも』という縛りが無くなったわけですから日本全国をブラブラしてほしいと期待しているわけ。できれば京都や大阪といったメジャーな町ではなく、地方のマイナーな町の路地裏を徘徊してくれたら嬉しいのですがね。いっそのこと初回はお気に入りの沼田なんて如何?たぶん一般視聴者はナニココ???って呆気にとられるでしょうけど(笑)今回のレポもまさにそんな感じで???の連発になっておりますのであしからず。

※前回のレポはコチラコチラ、先にご覧になったほうが判りやすいかと。



沼田駅前から東に延びる通りは次第に勾配を増していきます。地元では滝坂と呼ばれる坂道、正体は利根川によって造られた河岸段丘です。コレに高校生のタモさんは惹かれていたのでしょう。そんな十代、普通いないよなあ(笑)坂の途中にあるのが前回も紹介した旅館の見晴館さん、アプローチの橋がいい感じ。



これが滝坂の全景、見晴館と名乗るのも納得ですな。当日は天候が残念でした。



前回同様、今回も屋根付きの階段でショートカットしていきますよ。相変わらず架構が見事です。



階段を登りきってもその先にはもっと勾配のきつい胸突き八丁の急坂、これを越えないと沼田の中心街には出られません。そんな坂の途中にあるのが謎の公衆便所。本屋で立ち読みしているとなぜか催すというのがありますが、坂道でというのは聞いたことがないのですがね。



ヒイヒイ言いながら急坂を登りきって向かったのは沼田公園、嘗ての沼田城址になります。前回も紹介した唐破風が立派な沼田市武道場。前回と比べてちょっと雰囲気がと思ったのですが、どうやら屋根を塗り替えたようですね。



裏手にあるのが旧沼田小学校講堂、こっちは外壁が塗り替えられておりました。板が痩せて浮造のように木目が浮き出た下見板が美しかったのですがね。



その先、行き止まり路地の突当りに建つのが、旧日本基督教団沼田教会記念会堂。この地に移築され関口コオきり絵美術館として余生送っていましたが、現在は閉館になっています。ココは以前のままだなと思っていますと・・・



・・・ドアの前にコレが、三角屋根のてっぺんに付いていた十字架です。震災で落ちちゃったのではないでしょうか。



町の目抜き通りと思われる通りに出ました。交差点に面しているのが神明宮さん、この神様ちょっと変わった状況なのです。まず境内を囲むようにして小さなお店が並んでいるのが変。



そして拝殿の造りも変。まるでお寺の伽藍のように両側に回廊が巡っているシンメトリーな構成は良しとしても、どういうわけかそこに入れないのです。手前で頑丈な鉄製の格子戸でガードされちゃっているわけ。格子の間から覗いた光景、サカキでしょうか対になったご神木?片方だけが枯れているのが妙に気になるのです。



地図を見ていて気付いたのが目抜き通りから分岐する細い細い路地。そんな処にもこんな看板があるわけ。



右は美容室。この路地、並行している通りへの抜け道も兼ねているみたいですね。抜けた先についてはその2ほうでレポ致します。



左のお宅の門、欄間部分に刻まれておりました。



次の路地、いきなり現れた寿司屋さん、看板が酷い有様・・・。



その先が冒頭画像の場所になります。半割の丸太が張られた廃屋、ちょっと不気味です。



蓄光塗料でしょうか、夜になるとボンヤリ発光したりするのでしょうか。



まだあるぞ・・・行き止まりのように見えますが、此処も『ぬけられます』。奥まで行くのが面倒なので入口だけで勘弁して。



こんな貼り紙がありましたので念のため奥を覗いてみますと・・・



・・・こんな処にまであるのかよ。犬小屋が空っぽで良かった。



・・・通りに戻りますと、前回も紹介した利根農林同窓会館。何の同窓なのか依然として謎のまま。



相変わらず門柱がいい味出しております。



通りの向かいにはダイヤが並ぶ退役済みの飲み屋さん、安っぽいタイルが堪らないわけ。



その先、材木町の交差点を左折すると擬洋風建築の旧沼田貯蓄銀行が・・・って、無い・・・無くなっている・・・。移築の計画があり長いこと足場が組まれたまま放置されていたのですが、遂に解体撤去されちゃった!?帰ってから調べてみると意外な事実が判明します。解体は解体でも、撤去のためではなくやはり移築のための解体だったみたい。肝心の移築先なのですが、平成23年に開催した生方記念文庫基本設計業務委託プロポーザルの要項に、記念文庫の想定敷地内に移築という項目があったそうで一安心。あ、生方記念文庫というのは沼田名誉市民の歌人生方たつゑの記念館です。このプロポ、岸和郎氏が最優秀を獲得し、今年の7月にめでたく記念文庫が開館したのですが、敷地内に旧沼田貯蓄銀行の姿は無し・・・たぶん予算が付かず後回しになっているのだと思います。ですよね?沼田市さん。



今回、沼田を再訪した理由ですが、探索以外にもう一つあるのです。凄いうどん屋があると小耳に挟んだものですから。これからそこに向かいます。



相変わらず何がロマンなのかよく判らない日本ロマンチック街道(国道120号線)を東に暫く行って、適当な処で脇道に入るといい感じの水路に出会うはずです。対岸には桜並木、もう少し後に訪れたらと思わせる光景でした。この先に目的のお店があるはず。



な、なんと休業日・・・。コチラ、地元で有名な手打ちうどんの岡林さん、お店の佇まいもいい感じでしょ。極太のうどんいただきたかったです。



お店を探しながら戻るのですが、お腹が完全にうどんモードになっているためどうもピンとこないわけ。途中にある県立沼田高校、RC造の校舎は昭和3年(1928)に建てられたもの、県内初の水洗便所が設置された建物なんだそうです。



裏道の曲り角に建つお宅、角の出っ張りは何でしょう。奥のド派手な鐘楼は長寿院さんのもの。



鐘楼だけかと思ったら本堂も凄いぞ。



通りに面していた材木町神明会館、公民館でしょうか。調べてみましたが詳細不明でした。/div>



そうこうしているうちに材木町の交差点に戻ってきてしまった。ふと見ると前出の利根農林同窓会館の向かいにこんなお店があることに気付きました。手打ちうどんの大和屋さん、空腹も限界でしたので迷うことなく入店・・・実際はちょっと躊躇したけど(笑)



薄暗い店内にはテーブルが二つだけ・・・。こんな感じですが、お客はひっきりなしに訪れます。皆さん、店内では食べず、生のうどん玉を10玉、20玉と大量に購入していくわけ。私の出身地である埼玉にもこういうお店多いんですよね。懐かしい光景でした。/div>



天ぷらうどんを所望、天ぷらは店の一角に山盛りになっている中か二つ選ぶことができます。私が選んだのは普通のかき揚げと竹輪の磯部揚げ。いつも思うのです、磯部揚げを最初に考えついた人は天才だって。腰がほとんど感じられない不揃いのうどん、出汁の風味が遥か彼方にちょこっとだけ感じられるつゆ、人気の讃岐うどんなどとはまさに対極と言えるうどんです。でもね、子供の頃からこういうのに慣れ親しんできた人間とっては堪らないんですよね。優しそうな老夫婦が切り盛りしています。特に腰の曲がったお父さんが凄い、このお店、出前もやっておりまして、岡持ちを乗せたカブでぶっ飛んでいきましたわ。ハンドル握ると性格変わるタイプ?(笑)ごちそうさま、美味しゅうございました。あ、忘れておりました、画像は大盛りです。

前半はここまで、燃料を補給しましたら、前回は訪れなかった気になる界隈を探ってみることに致しましょう。前書きにもありますが、これが???の目白押し、やっぱりこの町は面白いと再認識した次第です。/div>

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