地方都市お馴染の学校・鑑札はあったのですが・豪快すぎる物干し場
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残念なことにまだお腹空いていないんだよなあ。
玉川村駅を出たJR水郡線は大きく蛇行する久慈川に付かず離れずしながら長閑な風景の中を走り、40分ほどで常陸大子駅に到着です。福島県との県境に位置する大子町は、周囲を低山に囲まれた静かな町。中世の頃は佐竹氏の領地だったようですが、いまひとつその素性がよく分からない町なのです。おそらく自然発生的に集落が形成され、それが町へと発展していった在郷町と言ってしまって差し支えないと思われます。それには久慈川の舟運も一役かっていたのではないでしょうか。まあ、分からないことばかりなのですが、あまり目的も定めずブラブラする人間にとってはまさにお誂えの町だったりするわけ。予備知識ほぼゼロ、勘だけに頼った状態での偶然の出会い、これがあるからこのしょうもない趣味やめられない。勘が外れると悲惨ですけどね(笑)この町、地図を見たときピンときました、面白そうだって。情報が少ない町ですので早々に始めさせていただきます。
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鮮やかな赤い屋根が印象的な常陸大子駅、なんでも以前はオレンジだったとか。どうして真っ赤っかにしたのでしょうね。大子町の中心は駅の東側、久慈川まで続く三本の通りに沿ってひろがっています。
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駅前広場に展示されていたC12の187号機。昭和45年(1970)まで水郡線を走っていたものだそうです。状態は良さそうですが、雨露をしのぐ上屋が無いのが気になります。
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三本の通りのうちまずはいちばん南側の通りから探ってみます。
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脇道で窮屈そうに収まっていた鳥居、鹿嶋神社です。
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クリーニング屋さんの外壁に描かれていました。漫画のキャラ???最近のは全く分からん。
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地方都市でお馴染の学校がこの町にもありました。大子服装学院です。なぜ服装学院が地方都市に多いのか、この謎未だに解けていないのです。どなたか正解を教えてください。昭和初期といった感じでしょうか、美しい建物です。
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ド、ドレメ式ってなんぞ???調べてみましたら、洋服の型紙の描き方なんだそうです。此処で一人のお爺ちゃんと目が合って挨拶、ついでに赤線のことを訊ねてみました。あるにはあったらしいのですが、中央通り辺りだったかなあ、いや違ったかなあ・・・なんとも心許ない回答。よくよく聞いてみましたら、中心街から10キロほど山に入ったところで生まれ育ったそうで、実は駅周辺のことはよく知らないとのこと・・・オイッってツッコミそうになりましたわ(笑)
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これは面白い、美しい欄間ですねえ。
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久慈川を渡る橋の袂にあるのが割烹千石さん。お店の情報がほとんど見つかりませんので歴史があるものなのか、それさえも分かりませんでした。
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お爺ちゃんが仰っていた中央通りに入りました。趣のある建物が連なっております。
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特に擬洋風建築にも見えるコチラが興味深い、持送りみたいな装飾が連続しております。
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その並びの一軒に料理店の鑑札が・・・コレがそうなのでしょうか。
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その先に冒頭画像の黒いお店、菊水さんがあります。現在は蕎麦屋になっておりますが、以前は飲み屋さんだったみたい。こっちのほうがそれっぽく感じられるのですが、入口が二ヶ所もあるし。如何でしょう。手打ち蕎麦、物凄く惹かれたのですが、まだ9時なんですよね。
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コチラはお医者さんでしょうか、既に現役ではないみたい。もちろん円形の装飾は後から付けられたものだと思います。
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旅館北條館さん、以前は宿として機能していたようでしたが、現在は食事だけみたいです。それでうなぎと書かれた暖簾が下がっていたのですね。
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コチラにも料理店の鑑札が残っております。
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駅前に戻って三本目の通り(本町通り)へ、堂々とした屋号を掲げる井坂本店さん、和菓子屋さんです。鮮やかな黄緑のモザイクタイルが使われています。
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背後に迫る高台の中腹にカワイイ石蔵がありました。
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タバコ屋さんでしょうか、窓の桟がオシャレですなあ。
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そしてこの照明がいい。
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果物野菜のウチダさん、横から見ると分かるのですが、古い町屋のファサードだけを後から貼り付けるようにして改修したみたい。コレ、滅茶苦茶カッコイイ!!
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同じく古い町屋を改修したDaigo café・・・元々は築100年の呉服屋でした。本日は貸切だそうです。
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いきなりロンシャン!?側面に何やら柱型の装飾が見えますよね。ファサードが気になるのですが、高級ブティックと書かれたテントで見えない・・・隙間を覗き込んでみましたが真っ暗・・・残念。
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県道28号線に出る丁字路に印象的な塔を構えた近代建築があります。
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大正6年(1917)に建てられた旧大子銀行本店。現在は街かど美術館なるものに変わって余生を送っています。どうやら町の施設ではなく個人の美術館みたいです。しかし、いちばん嫌いなサイディングに全面包まれており、ちょっと残念な状態でした。以前の姿が知りたいです。
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近くにある立派な黒漆喰の店蔵、地図にはレトロ館だいごとあるのですが、どういうわけか違うお店になっているようでした。
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そのまま県道28号線を少し行ってみます。庭の向こうは久慈川です。土手には桜並木がありますが、ちょっと早かったみたい。いつのまに桜前線を追い越しちゃいました。
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これは面白い、門の奥に見える母屋は純和風なのです。洋風長屋門とでも呼んでおきましょうか。
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高台に登る途中にある謎の豪邸、玄関の破風に見事な鳳凰?の懸魚が睨みを効かせております。
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本町通りに抜けるこんな路地を見つけました。名無しの小さな神様の脇を下っていきます。
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遊里跡ウンヌンとは全く関係ないと思いますが、こういう発見はとても嬉しいわけです。
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駅前に戻りました。まだ少し時間がありますので福島方面に伸びる国道461号線(大子バイパス)をちょっと探ってみました。このタイプのコンクリート擁壁、日本全国で見られますが、景観的に宜しくないという方多いと思います。私は結構好きなんですよね、このメカニックな感じが。ちなみに私が立っている場所は製材所の廃墟です。
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その擁壁の上で洗濯物がヒラヒラ・・・何だコレ???
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崖にめり込むような形で一軒の食堂が・・・コチラの物干し場みたいです。最近のマイブームである物干し場ですが、こんな豪快なの初めてです(笑)
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最後に高台からの光景です。左手に常陸大子駅の赤い屋根が見えます。
大子町には全国的に有名な名所である袋田の滝があります。私も行きたかったのですが、あえて今回のリストから外しました。あくまでも遊里跡探索が第一!!と言い切ったのはいいのですが今になってちょっと後悔しているわけ。まあ、赤線跡はよく分からなかったけど結構楽しめましたからよしと致しましょう。次回から福島県、大子町以上に情報の少ない塙町にお邪魔します。ところで『塙』って読めます???
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残念なことにまだお腹空いていないんだよなあ。
玉川村駅を出たJR水郡線は大きく蛇行する久慈川に付かず離れずしながら長閑な風景の中を走り、40分ほどで常陸大子駅に到着です。福島県との県境に位置する大子町は、周囲を低山に囲まれた静かな町。中世の頃は佐竹氏の領地だったようですが、いまひとつその素性がよく分からない町なのです。おそらく自然発生的に集落が形成され、それが町へと発展していった在郷町と言ってしまって差し支えないと思われます。それには久慈川の舟運も一役かっていたのではないでしょうか。まあ、分からないことばかりなのですが、あまり目的も定めずブラブラする人間にとってはまさにお誂えの町だったりするわけ。予備知識ほぼゼロ、勘だけに頼った状態での偶然の出会い、これがあるからこのしょうもない趣味やめられない。勘が外れると悲惨ですけどね(笑)この町、地図を見たときピンときました、面白そうだって。情報が少ない町ですので早々に始めさせていただきます。
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鮮やかな赤い屋根が印象的な常陸大子駅、なんでも以前はオレンジだったとか。どうして真っ赤っかにしたのでしょうね。大子町の中心は駅の東側、久慈川まで続く三本の通りに沿ってひろがっています。
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駅前広場に展示されていたC12の187号機。昭和45年(1970)まで水郡線を走っていたものだそうです。状態は良さそうですが、雨露をしのぐ上屋が無いのが気になります。
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三本の通りのうちまずはいちばん南側の通りから探ってみます。
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脇道で窮屈そうに収まっていた鳥居、鹿嶋神社です。
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クリーニング屋さんの外壁に描かれていました。漫画のキャラ???最近のは全く分からん。
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地方都市でお馴染の学校がこの町にもありました。大子服装学院です。なぜ服装学院が地方都市に多いのか、この謎未だに解けていないのです。どなたか正解を教えてください。昭和初期といった感じでしょうか、美しい建物です。
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ド、ドレメ式ってなんぞ???調べてみましたら、洋服の型紙の描き方なんだそうです。此処で一人のお爺ちゃんと目が合って挨拶、ついでに赤線のことを訊ねてみました。あるにはあったらしいのですが、中央通り辺りだったかなあ、いや違ったかなあ・・・なんとも心許ない回答。よくよく聞いてみましたら、中心街から10キロほど山に入ったところで生まれ育ったそうで、実は駅周辺のことはよく知らないとのこと・・・オイッってツッコミそうになりましたわ(笑)
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これは面白い、美しい欄間ですねえ。
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久慈川を渡る橋の袂にあるのが割烹千石さん。お店の情報がほとんど見つかりませんので歴史があるものなのか、それさえも分かりませんでした。
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お爺ちゃんが仰っていた中央通りに入りました。趣のある建物が連なっております。
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特に擬洋風建築にも見えるコチラが興味深い、持送りみたいな装飾が連続しております。
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その並びの一軒に料理店の鑑札が・・・コレがそうなのでしょうか。
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その先に冒頭画像の黒いお店、菊水さんがあります。現在は蕎麦屋になっておりますが、以前は飲み屋さんだったみたい。こっちのほうがそれっぽく感じられるのですが、入口が二ヶ所もあるし。如何でしょう。手打ち蕎麦、物凄く惹かれたのですが、まだ9時なんですよね。
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コチラはお医者さんでしょうか、既に現役ではないみたい。もちろん円形の装飾は後から付けられたものだと思います。
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旅館北條館さん、以前は宿として機能していたようでしたが、現在は食事だけみたいです。それでうなぎと書かれた暖簾が下がっていたのですね。
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コチラにも料理店の鑑札が残っております。
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駅前に戻って三本目の通り(本町通り)へ、堂々とした屋号を掲げる井坂本店さん、和菓子屋さんです。鮮やかな黄緑のモザイクタイルが使われています。
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背後に迫る高台の中腹にカワイイ石蔵がありました。
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タバコ屋さんでしょうか、窓の桟がオシャレですなあ。
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そしてこの照明がいい。
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果物野菜のウチダさん、横から見ると分かるのですが、古い町屋のファサードだけを後から貼り付けるようにして改修したみたい。コレ、滅茶苦茶カッコイイ!!
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同じく古い町屋を改修したDaigo café・・・元々は築100年の呉服屋でした。本日は貸切だそうです。
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いきなりロンシャン!?側面に何やら柱型の装飾が見えますよね。ファサードが気になるのですが、高級ブティックと書かれたテントで見えない・・・隙間を覗き込んでみましたが真っ暗・・・残念。
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県道28号線に出る丁字路に印象的な塔を構えた近代建築があります。
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大正6年(1917)に建てられた旧大子銀行本店。現在は街かど美術館なるものに変わって余生を送っています。どうやら町の施設ではなく個人の美術館みたいです。しかし、いちばん嫌いなサイディングに全面包まれており、ちょっと残念な状態でした。以前の姿が知りたいです。
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近くにある立派な黒漆喰の店蔵、地図にはレトロ館だいごとあるのですが、どういうわけか違うお店になっているようでした。
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そのまま県道28号線を少し行ってみます。庭の向こうは久慈川です。土手には桜並木がありますが、ちょっと早かったみたい。いつのまに桜前線を追い越しちゃいました。
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これは面白い、門の奥に見える母屋は純和風なのです。洋風長屋門とでも呼んでおきましょうか。
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高台に登る途中にある謎の豪邸、玄関の破風に見事な鳳凰?の懸魚が睨みを効かせております。
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本町通りに抜けるこんな路地を見つけました。名無しの小さな神様の脇を下っていきます。
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遊里跡ウンヌンとは全く関係ないと思いますが、こういう発見はとても嬉しいわけです。
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駅前に戻りました。まだ少し時間がありますので福島方面に伸びる国道461号線(大子バイパス)をちょっと探ってみました。このタイプのコンクリート擁壁、日本全国で見られますが、景観的に宜しくないという方多いと思います。私は結構好きなんですよね、このメカニックな感じが。ちなみに私が立っている場所は製材所の廃墟です。
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その擁壁の上で洗濯物がヒラヒラ・・・何だコレ???
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崖にめり込むような形で一軒の食堂が・・・コチラの物干し場みたいです。最近のマイブームである物干し場ですが、こんな豪快なの初めてです(笑)
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最後に高台からの光景です。左手に常陸大子駅の赤い屋根が見えます。
大子町には全国的に有名な名所である袋田の滝があります。私も行きたかったのですが、あえて今回のリストから外しました。あくまでも遊里跡探索が第一!!と言い切ったのはいいのですが今になってちょっと後悔しているわけ。まあ、赤線跡はよく分からなかったけど結構楽しめましたからよしと致しましょう。次回から福島県、大子町以上に情報の少ない塙町にお邪魔します。ところで『塙』って読めます???