煙突とトロッコレール・裏通りの謎旅館・アンテナ林立するカマボコ屋根
ビジュアル的にもとても好きな建物です。
鹿沼を再訪した帰り道、日没まで少し時間がありますので途中にある小さな町に寄ってみることに致しましょう。もちろん予備知識ゼロ、ぶっつけ本番の探索であります。実はこのパターン、時折行なっているのですが、今回のようにレポをお届けできるのは本当に稀なケース。収穫皆無・・・何で俺はこんな処にいるんだと呆然と立ち尽くすことがほとんど。その際のお蔵入りとなった写真が山ほどあるのは内緒です(笑)
東武日光線の栃木駅から三つ目にあるのが藤岡駅です。お隣の群馬県に藤岡市がありますが、そことは全く違いますのでお間違いのないように。元々この町は下都賀郡藤岡町という単独の自治体でしたが、2010年の合併で栃木市の一部になっています。東に少し行くと広大な渡良瀬遊水地がひろがっており、嘗ては町の南に藤岡城なるお城があったそうですが、お城なんて遡れば何処にでもありますからね。そんな感じで極めて特徴の乏しい町なのですが、在郷町の類と言ってしまって差し支えないと思われます。もちろんこれらは後から知った情報でして、当日は大きな蔵があるようだからとりあえず寄ってみようか・・・そんな軽い気持ちで歩き出したのですが、まさかあんなことになるなんて・・・。
降り立った藤岡駅前、あるのはタクシー会社と食堂兼飲み屋みたいな渋いお店だけ・・・。
町を南北に貫いている県道9号線に出るしかないようですな。
県道に面していた庚申塚。左は志満原という屋号の料亭か割烹、新しい建物でしたがもうやっていないみたい。
その先にあるのが岩崎醤油さん、大きな蔵とは此処こと。右が店舗、左が醸造蔵みたいなのですが、どうも様子が変。赤煉瓦の煙突だけがポツン、コレ使われていないですよね。あ、お分かりになるでしょうか、敷地内の運搬に使ったと思われるトロッコレールが残っておりました。
立派な蔵なのですが、近付いてみますと・・・
ガラスが酷い状態。こんな記事を見つけました。此処ではもう醸造されていないんだ・・・しかも今年の3月になって取り壊しが決まってしまったのか。この姿は既に見られないかもしれません。
この先には何も無さそうですので、今度は県道を北へ戻ります。とりあえず家並みが途切れる渡良瀬川まで行ってみることにします。
県道沿いにはこんな嘗ての隆盛を物語る元商家がポツリポツリと残っておりました。
そこにやって来たのは北関東名物(笑)とされている珍走団。ちょっと活動時間には早いんじゃない?
ヒロミ美容室さん、なぜか入口だけが純和風。
通り沿い唯一の近代建築だと思われますが、詳細は不明。現在は電気屋さんですが、たぶん前身は金融関係だったのではないでしょうか。三角屋根の端正な神殿風、左官で石貼り風の目地が切られています。
車は通りますが、人影は皆無です。
てっぺんが円形のシンプルな看板建築、コレ好きなんですよね。何屋さんだったのか、文字がかすれていて読めませんでした。
凄いミニスカ・・・既にやっていない自転車屋さんの側面に描かれておりました。
渡良瀬川にぶつかりました。川を跨いでいるのは新開橋、袂には川魚専門店でしょうか。ナマズの天ぷらとありましたものですから。
回り込んでみると飲み屋さんの痕跡。ここで来た道を単純に引き返していたら、たぶんこのレポはお蔵入りになっていたと思います。単なる思い付きだったのですが、帰りは並行している裏道に入ってみたわけです。
いきなり現れたお好み焼きの看板、なぜこんな場所に!?地図にはおとめと表記されていました。
近くに謎の廃屋があります。
覗いてみると酷い状態、車寄せ風のキャノピーがゴミで埋まっておりました。工場か何かの事務所棟といった雰囲気です。
このサビにはやられましたわ。
その先にもっともっと謎の物件があります。真っ黒な押縁下見板張り、かなり複雑な造りであるのが分かるかと思います。
あら、玄関廻りがステキじゃありませんか。
弧を描く破風に水の流れを模した格子戸が面白いですね。しかし、驚いたのはこれだけはありません。回り込んでみますと・・・・
なんと、こっちにもそっくりな破風があるんですけど・・・。二つの破風を繋いでいるのは繊細な造りの出格子です。
帰ってから地図で確認しますと赤間家旅館とありました。妙に艶っぽい旅館ですよね。しかし、今回再び地図を開いてみますと表記が消えているのです。ちょっと前までは現役だった・・・なわけないか(笑)まあ、何にせよ裏通りに謎の旅館があったことだけは事実なのです。
鹿沼に続いて、懲りずにまたチカン看板。こんな接近遭遇したら110番どころじゃないでしょ、と子供みたいなツッコミ入れておきます。
行きとは違う駅に向かう通りでコレに出会いました。最初はスーパーマーケットの成れの果てかと思ったのですが・・・。
脇に回り込んでみますと、かなりへたったカマボコ屋根が現れてビックリ。換気用の突起があることから、たぶん工場か倉庫だったと思われるのですが、林立するアンテナには???もしかするとアパートになっているのかも。
看板の痕跡がある後ろ姿も大変宜しい。
駅前のお店に明かりが灯ることはなさそうです。あ、赤間家旅館はこちらって看板がありましたね。今頃気付いた・・・。
たまにはこういう大当たりがあるわけ、だからこの知らない町のぶっつけ本番の探索、これからも辞められそうもない。果たして、次に大当たりが見つかる町は何処でしょう。下手な鉄砲ウンヌンで探してみたいと思っています。
ビジュアル的にもとても好きな建物です。
鹿沼を再訪した帰り道、日没まで少し時間がありますので途中にある小さな町に寄ってみることに致しましょう。もちろん予備知識ゼロ、ぶっつけ本番の探索であります。実はこのパターン、時折行なっているのですが、今回のようにレポをお届けできるのは本当に稀なケース。収穫皆無・・・何で俺はこんな処にいるんだと呆然と立ち尽くすことがほとんど。その際のお蔵入りとなった写真が山ほどあるのは内緒です(笑)
東武日光線の栃木駅から三つ目にあるのが藤岡駅です。お隣の群馬県に藤岡市がありますが、そことは全く違いますのでお間違いのないように。元々この町は下都賀郡藤岡町という単独の自治体でしたが、2010年の合併で栃木市の一部になっています。東に少し行くと広大な渡良瀬遊水地がひろがっており、嘗ては町の南に藤岡城なるお城があったそうですが、お城なんて遡れば何処にでもありますからね。そんな感じで極めて特徴の乏しい町なのですが、在郷町の類と言ってしまって差し支えないと思われます。もちろんこれらは後から知った情報でして、当日は大きな蔵があるようだからとりあえず寄ってみようか・・・そんな軽い気持ちで歩き出したのですが、まさかあんなことになるなんて・・・。
降り立った藤岡駅前、あるのはタクシー会社と食堂兼飲み屋みたいな渋いお店だけ・・・。
町を南北に貫いている県道9号線に出るしかないようですな。
県道に面していた庚申塚。左は志満原という屋号の料亭か割烹、新しい建物でしたがもうやっていないみたい。
その先にあるのが岩崎醤油さん、大きな蔵とは此処こと。右が店舗、左が醸造蔵みたいなのですが、どうも様子が変。赤煉瓦の煙突だけがポツン、コレ使われていないですよね。あ、お分かりになるでしょうか、敷地内の運搬に使ったと思われるトロッコレールが残っておりました。
立派な蔵なのですが、近付いてみますと・・・
ガラスが酷い状態。こんな記事を見つけました。此処ではもう醸造されていないんだ・・・しかも今年の3月になって取り壊しが決まってしまったのか。この姿は既に見られないかもしれません。
この先には何も無さそうですので、今度は県道を北へ戻ります。とりあえず家並みが途切れる渡良瀬川まで行ってみることにします。
県道沿いにはこんな嘗ての隆盛を物語る元商家がポツリポツリと残っておりました。
そこにやって来たのは北関東名物(笑)とされている珍走団。ちょっと活動時間には早いんじゃない?
ヒロミ美容室さん、なぜか入口だけが純和風。
通り沿い唯一の近代建築だと思われますが、詳細は不明。現在は電気屋さんですが、たぶん前身は金融関係だったのではないでしょうか。三角屋根の端正な神殿風、左官で石貼り風の目地が切られています。
車は通りますが、人影は皆無です。
てっぺんが円形のシンプルな看板建築、コレ好きなんですよね。何屋さんだったのか、文字がかすれていて読めませんでした。
凄いミニスカ・・・既にやっていない自転車屋さんの側面に描かれておりました。
渡良瀬川にぶつかりました。川を跨いでいるのは新開橋、袂には川魚専門店でしょうか。ナマズの天ぷらとありましたものですから。
回り込んでみると飲み屋さんの痕跡。ここで来た道を単純に引き返していたら、たぶんこのレポはお蔵入りになっていたと思います。単なる思い付きだったのですが、帰りは並行している裏道に入ってみたわけです。
いきなり現れたお好み焼きの看板、なぜこんな場所に!?地図にはおとめと表記されていました。
近くに謎の廃屋があります。
覗いてみると酷い状態、車寄せ風のキャノピーがゴミで埋まっておりました。工場か何かの事務所棟といった雰囲気です。
このサビにはやられましたわ。
その先にもっともっと謎の物件があります。真っ黒な押縁下見板張り、かなり複雑な造りであるのが分かるかと思います。
あら、玄関廻りがステキじゃありませんか。
弧を描く破風に水の流れを模した格子戸が面白いですね。しかし、驚いたのはこれだけはありません。回り込んでみますと・・・・
なんと、こっちにもそっくりな破風があるんですけど・・・。二つの破風を繋いでいるのは繊細な造りの出格子です。
帰ってから地図で確認しますと赤間家旅館とありました。妙に艶っぽい旅館ですよね。しかし、今回再び地図を開いてみますと表記が消えているのです。ちょっと前までは現役だった・・・なわけないか(笑)まあ、何にせよ裏通りに謎の旅館があったことだけは事実なのです。
鹿沼に続いて、懲りずにまたチカン看板。こんな接近遭遇したら110番どころじゃないでしょ、と子供みたいなツッコミ入れておきます。
行きとは違う駅に向かう通りでコレに出会いました。最初はスーパーマーケットの成れの果てかと思ったのですが・・・。
脇に回り込んでみますと、かなりへたったカマボコ屋根が現れてビックリ。換気用の突起があることから、たぶん工場か倉庫だったと思われるのですが、林立するアンテナには???もしかするとアパートになっているのかも。
看板の痕跡がある後ろ姿も大変宜しい。
駅前のお店に明かりが灯ることはなさそうです。あ、赤間家旅館はこちらって看板がありましたね。今頃気付いた・・・。
たまにはこういう大当たりがあるわけ、だからこの知らない町のぶっつけ本番の探索、これからも辞められそうもない。果たして、次に大当たりが見つかる町は何処でしょう。下手な鉄砲ウンヌンで探してみたいと思っています。